ビデオ編集後記《平成16年度編》-2004.5S-
同期の職員が私を残し全滅し、新採を5人も投入して始まった平成16年度。個人的に、不安一杯の船出だったけ・・・。
その年度最初のスクーリングである5月。自分の頭の中に、「教職員を紹介するような演出は行えないものだろうか」というのがいつもあった。
「生徒たちの映像を中心に編集する」という基本コンセプトの中、どうやったものか・・・。その初の試みが、この5月Sのビデオです。これ以降、数多くの作品で、同様の演出を行うようになります。
5月Sビデオのオープニング曲は『踊る大捜査線』。張りつめた弦を弾く様な旋律で始まり、次第に激しくなるシリアスな感じがGOOD!
冒頭、何の映像か分からない程のアップから、曲とともにカメラを引いていくと分かる飼い犬のさちこ(右)
そこから新採教員たちや他の職員たちを順に再生速度を上げて追いつつ、生徒たちや日常の様子もテンポよく繋げていったオープニングは、簡潔にまとまっています。一曲で一つの流れが完結するのを好む私は、短い曲、又は、曲そのものを編集して短くしやすい曲は、オープニングで好んで使ってました。もちろん、短いだけでなく、次の曲へ繋げ易いかも重要ですけど・・・。
一発の銃声のような終り方の『踊る・・』の曲とともに画面は真っ暗に。静かに、青空の映像がフェードインし、遠くに船の見える穏やかな学校周辺の風景が浮かび上がる。BGMはブルーハーツの「トレイントレイン」。ソロボーカルで「栄光に向かって走る~」と静かなピアノ旋律で始まるこの選曲は、映像とうまくマッチしていると思う。
ドラムとともに静から動へと転じるタイミングで、タイトルが浮かび上がり後半スタート。 途中、琉球舞踊の動きと曲がなんとなく合っているから面白い。
犬のさちこを生徒さんが躾けているシーンは、お座り⇒お手(右)⇒お手(左)と見事に交互にお手を成功させ、頭をなでるという微笑ましいもの。上映中、場内の生徒さんの「おぉ~~」という歓声と笑いが起こったのが、とても記憶に残っている。
思えば、人数もさほど多くなく、とても穏やかなスクーリングだったように思う。また、この月参加のメンバーは、その後の繋がりも強かったし、生徒も職員も楽しかった一週間だったのだろう。
スクーリング終了後、時間を見つけて、ビデオの再編集を行うことがあるのだけど、この作品は荒削りにも関わらず、再編集を施していない。
例えば、二曲目冒頭の青空や風景写真が次々変わっていくシーンで、同じ画像が使われていたり、フェードイン・アウトがおかしかったり、中盤、校長の卓球シーンあたりからの繋ぎがぎこちなかったり、その後の写真たちのフェードアウトが早すぎたり、曲が終わっても映像が少し残っていたり、と完成度は決して高くない・・・。
日程上、数時間で仕上げないといけないので仕方ないのだが、にも関わらず、見ていて飽きないレベルなのは、映像素材に恵まれたことと、曲に助けられているからかもしれない。
それにしても、教職員の若いこと・・・。過酷な労働環境は、一年でこうも人を変えるだろうか(苦笑)
《作成環境》
私の自作パソコン
CPU:AthlonXP 2500+(Pentium4 2.5~2.7MHz相当)
メモリ:512MB
HDD:80GB
使用ソフト:VideoStudio7(お試し版)
《使用音楽》
1曲目:踊る大捜査線のテーマ曲
2曲目:ブルーハーツ「トレイントレイン」
《備考》
映像からも分かるように、非常に天候に恵まれた一週間だったように思う。生徒の雰囲気もあり、学校全体に穏やかさが広がっているように思う。
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